2015年3月17日火曜日

David Stone Martin


高校生の頃、周りの友人が国公立を目指し
受験勉強に明け暮れる中
「将来どういった仕事に就きたいか」という事を何も考えていなかった私は
なんとなく好きだった美術系の道に進むことを決め
週4日で中之島のアトリエに通わせて貰い
我が儘を突き通して、奨学金を借り
短大ではなく四年制の美大に入学しました。

入学して課題をこなす毎日の中で
デザインの面白さが少しずつ分かって来始めた頃
最も影響を受けた人物が
イラストレーター兼デザイナーの「David Stone Martin」。
彼の特集を組んだ「pen」という男性雑誌の表紙を見たのがきっかけで
当時ジャズばかり聴いていた私は
尚更、彼の美しい世界観の虜になりました。

嘗ては「ライフ」誌や「タイム」誌の表紙を描いたりもしていたそうですが
1940年代後半から主にレコードジャケットを描くようになり
以降1950年代半ばまでの間に、良き時代のアメリカを象徴するような
数多くの作品を次々に発表。
かの有名なマイルス・デイビスを初め、チャーリー・パーカーや
ディジー・ガレスピー等、ジャズ界の蒼々たる面子の作品を多く手掛けています。











 ※The Birka Jazz Archeves様より画像拝借致しました。


あ〜このフォント、色使い、構図、イラストのタッチ…
どこをとっても、本当に素敵!
David Stone Martinに出会わなければ、
飽き症の私がこんなにも長くデザインという手法でのもの作りを
続けてなかったかもしれないと思う程です。

10年程前に購入した雑誌「pen」は
何度も何度もボロボロになるまで見返して
彼の作品のパロディでアナログ盤サイズのトランぺッターの作品を創ったり
気に入ったレイアウトを真似してみたり、イラストを描いてみたり…

私のデザインの原点は、間違いなくDavid Stone Martin。
そしてやはりデザインは、アナログ盤が最強だなと
Martinの作品を見ながら改めて、そう思いました。

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