2019年4月30日火曜日

LASTDAY


いよいよ明日から新しい元号「令和」。

初めて聞いた時 漢字がシュッとしるせいか
なんだか温かみがなくて全然しっくりこなかったのですが
最近漸く聴き慣れてきました。
今日はいつもと変わらない日常ですが、やはりソワソワしますね。
なんたって「平成最後」の日。ちょっぴり淋しい。

先日、親戚のおばちゃんのお家に行った時
テーブルに置いてあった年代物のマッチ箱が凄く可愛くて
おばちゃんに「かわいいね」と言ったら
何やら奥に行き、ゴソゴソと大量のマッチ箱を出して来てくれました。



現在83歳のおばちゃんの結婚当初、趣味で集めていたマッチ箱たち。 
これが私にとってはかなりのお宝レベルのもので、まさにデザインソースそのものでした。
 
今の時代は店内やレジ付近にお店の紹介としてショップカードが置いてありますが
1980年代頃までは、電話番号と住所が記載されているマッチが
ショップカー代わりだったそう。
デザインもレトロで特色使い。まさに「昭和」という感じで味があり 
どれもこれも素敵です

面白いデザインちょっとご紹介。
  
 ナショナルのマッチ。レトロな色合いが可愛い。

 こんなものまでマッチで宣伝。笑

現みずほ銀行の前進である「富士銀行」のマッチ。
 
これなんて、電話番号が「もしもし」笑。かなりシュール。

 
面白いのはパッケージだけではなく
開けるとマッチの先端部分のカラーがそれぞれ違っているんです。
それも一つ一つ違う、絶妙な色合いで。
 
本体素材についても、近年作られているものは紙箱ですが
古いものになると、なんと「木箱」。その上からパッケージを貼っています。

今の時代、喫煙者の多くはライターやジッポを使うので
中々用途がなく、仏壇くらいでしか見かけることがないマッチですが
昭和初期、印刷や製造技術がそこまで発展していない中で
こんなにもレトロで美しいデザインが街に溢れていたのだなと思うと
やはりデータメインの現代はつまらないなと思います
そんな時代に生きてきた人々のことをとても羨ましく思います。

どのマッチ箱からも温かみやこだわり、オリジナリティや個性が感じられ
かつて「ここにこんな店があったんだ」という証みたいに残るマッチの存在が
とても愛おしく思えました。

「平成」という時代は、便利になった一方で
今まで考えることのできなかった犯罪や災害がとても多かったように思います。  
新しい「令和」という時代
便利さや機械だけに頼らない、アナログで情のある温かい時代になればいいなと
願うばかりです。

「未来に一番価値のあるものは、データではなく手作りだ
という勝手に尊敬しているデザイナーの言葉を信じて
私もまだまだ、できるところはアナログで地道に制作を続けていきたいと思います。

my treasure. thanks.

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